畳は室町時代に銀閣寺に導入された日本古来からの住宅設備です。いわば「日本建築文化の核心」をなすものです。
日本は高温多湿で四季に恵まれた国です。海に囲まれていることから諸外国に比べ、湿度が高いことが多くあります。このため、日本家屋は、部屋を湿度から守るため、「いい加減に」すき間を作って湿度から守りました。しかし、アルミサッシの登場で部屋の気密性が高まり、湿度を「いい加減に」放出できなくなりました。また、エアコンでより部屋の環境をコントロールできるようになりました。
い草の畳は、「天然の空気清浄機」というべく湿度の吸着・放出をしています。部屋の締め切りが多くなると自然とカビが生えてしまいます。
ですから、一番取り扱いで注意することは、換気をすることです。空気の滞留を防ぎ、空気の入れ替えがあれば、カビの予防はできます。